私たちの周りにある公共ビル、マンション等の建物から、橋、トンネル、高速道路などのコンクリートで出来ているあらゆる建造物には鉄筋が組み込まれています。
多くの建造物に使われるコンクリートは圧縮する力に対して強い反面、引っ張る力には弱いという特徴があります。その引っ張る力を補強するためにコンクリートの中に鉄筋を埋め込んだものを鉄筋コンクリートと呼びます。
鉄筋コンクリートの場合、鉄筋が引張力を負担し、強度があるため、高層ビルや高速道路など大型の建造物でも高い安全性で建てることが可能になるのです。このような大きな建物は鉄筋の組み立てとコンクリートの流し込みとが交互に行われ、完成までに何年もかかることも少なくありません。それでも、その安全性から地震など自然災害の頻発する昨今では、鉄筋工事はさらに重要視されてきています。